ロジカルシンキング

【なぜなぜ分析とは】5回のなぜ?で真因を見つける【使い方も解説】

よくある疑問

  • なぜなぜ分析って何?
  • なぜなぜ分析のメリットって何?
  • なぜなぜ分析の使い方を知りたい

 

上記のような疑問にこたえていきます。

 

なぜなぜ分析は、問題を深掘りするためのフレームワークです。

 

「思考・分析が浅いと言われる」

「問題の原因がよくわからない」

 

上記のような悩みをもっている人は、なぜなぜ分析を使って思考力を高めることができます。

 

この記事の信頼性

この記事を書いている僕は、本業は東証プライム上場企業の管理職を務めています。

  • 上場企業の管理職
  • 200名以上の従業員マネジメント経験
  • 現在はIT企画部門
  • 10億円以上のプロジェクト担当
  • 経営層に向けたプレゼンが日常業務

業務はこんな感じです。

フレームワークを使うことは、通常業務で必須レベルです。

(Twitter:@logithin_labo

ぽてと

 

【なぜなぜ分析とは?】なぜ?をくり返して真の原因を見つけます

なぜなぜ分析とは、問題の原因を深堀りしていくフレームワークです。

 

問題には必ず原因があります。

そして問題の原因は、表面的なところしか見ずに対策をしても一時的にしか解決されず

根本的解決していないがゆえに再発する恐れがあります。

 

問題の原因には表面と根本がある

問題の原因には、表面と根本があります。

例えば、とあるお店で「Aくんがクレームを起こしてしまった」という例をなぜなぜ分析で考えてみましょう。

 

  1. Aくんがクレームを起こしてしまった
    ↓それはなぜ?

  2. お客様へ間違った案内をしてしまった
    ↓それはなぜ?

  3. お客様Bとお客様Cの案内を間違ってしまった
    ↓それはなぜ?

  4. お客様Bとお客様Cの接客を同時並行でやっていたから
    ↓それはなぜ?

  5. 売場には従業員がAくんしかおらずお願いできる人がいなかったから
    ↓それはなぜ?

  6. スタッフィング不足

 

上記のように、最初は「Aくんがクレームを起こした」という問題だったのが、5回の「それはなぜ?」をくり返したことによって

「スタッフィング不足」という問題に変わりました。

 

少しわかりやすいように図解します。

ぽてと

 

 

上記のように問題の真の原因は、なぜ?をくり返した先にあります。

この例で言うと

  1. クレームを起こしたAくんを指導するという対策 → Aくん自身は同じことがないように気をつける
  2. スタッフィング不足を解消する対策 → そもそも他に人がいればAくんも同時に案内などしなかった

 

1のように表面的なことしか見ないと、一時的な解決にしかならず

結局、同じような状況が作り出されれば、同じような問題が再発する恐れがありますよね。

しかし、根本の原因をつぶせば、同じ問題は発生しません。

 

このように問題を「なぜ?」で掘り下げると根本的な原因がみえてきます。

 

なぜなぜ分析の3つのメリット【思考の運動神経があがる】

なぜなぜ分析を習得するメリットは以下の3つがあげられます。

 

  1. 根本的な原因を探ることができる

  2. 「なぜ?」と問い続けて思考力全体が上がる

  3. 思考する体力がつく

 

それぞれ解説していきます!

ぽてと

 

メリット①:根本的な原因を探ることができる

ひとつ目に、なぜなぜ分析は根本的な原因を探ることができます。

これは前述の通りです。

 

再掲になりますが

 

  1. Aくんがクレームを起こしてしまった
    ↓それはなぜ?

  2. お客様へ間違った案内をしてしまった
    ↓それはなぜ?

  3. お客様Bとお客様Cの案内を間違ってしまった
    ↓それはなぜ?

  4. お客様Bとお客様Cの接客を同時並行でやっていたから
    ↓それはなぜ?

  5. 売場には従業員がAくんしかおらずお願いできる人がいなかったから
    ↓それはなぜ?

  6. スタッフィング不足

 

上記のように、「なぜ?」をくり返したことで真の原因がみえてきます。

 

メリット②:「なぜ?」と問い続けて思考力全体が上がる

ふたつ目に、「なぜ?」と問い続ける習慣ができる点です。

これはビジネス思考において非常に重要です。

 

  • それはなぜ?と前提を疑う
  • 問題についてどれくらい深く理解できている?

 

上記のように「なぜ?」と問い続けることを習慣にすることによって、思考力を高めます。

 

例えば、会議で「4月に入って急にA店の売上が落ちている」という議論テーマがあったとします。

A店の店長が「A店の売上が落ちているのは客数が減っているから」と言いました。

 

上記のような例のときに、A店の店長の言葉を鵜呑みにすると「客数が減っている」という原因をテーマに会話が進むことになります。

これをなぜなぜ分析すると、

 

  1. A店の売上が落ちている
    ↓それはなぜ?
  2. 客数が減っている
    ↓それはなぜ?
  3. 売れ筋商品の品切れが起きていた
    ↓それはなぜ?
  4. 売れ筋商品の発注漏れがあった
    ↓それはなぜ?
  5. 売れ筋商品の発注担当が急遽病欠していた

 

上記のように「なぜ?」をくり返したことで、売れ筋商品の発注を担当者以外管理していないという原因がみえてきました。

 

このようになぜなぜ分析をすることで、それは本当?と前提を疑う思考力全体を底上げすることができます。

 

類似する思考でクリティカルシンキングも参考にしてみてください。

ぽてと

 

 

メリット③:思考する体力がつく

みっつ目に、なぜなぜ分析を見つけると思考の体力がつきます。

 

思考力のない人の特徴として

 

  • まわりに流されやすい
  • すぐに人に聞いてしまう
  • 思いつきで行動してしまう

 

上記のような特徴があります。

なぜなぜ分析を意識することで、日常的に「なぜ?」と思考する習慣をつけることで

思考する体力がついていきます。

 

なぜなぜ分析の使い方・3つの手順【2回目のなぜ?が重要】

最後になぜなぜ分析の使い方を解説します。

手順は以下の3つです。

 

  1. テーマ(問題)を決める

  2. 「なぜ?」と問いかける

  3. 「さらになぜ?」と問いかける ←ポイント

 

それぞれ解説していきます。

ぽてと

 

手順①:テーマ(問題)を決める

まずは深掘りしたいテーマを決めます。

 

上記のように、問題となるテーマを書き出すと良いです。

 

手順②:「なぜ?」と問いかける

次に「なぜ?」と問いかけます。

 

「なぜ?」と問いかけたことによって、問題の原因が出てきました。

ただし、これだとまだまだ表面的です。

 

手順③:「さらになぜ?」と問いかける 

「さらになぜ?」と続けます。

そうすると、根本的な原因がじょじょにみえてきます。

この2回目のなぜ?ができるかどうかが重要です。

表面的な原因からさらに深くブレイクスルーすることによって、問題を深掘りする糸口がみえてきます。

 

最低でも5回は「なぜ?」をくり返してみてください。

 

まとめ

最後に本記事の簡単なまとめです。

 

  • なぜなぜ分析はひとつの問題について深く考えることができる

  • 「なぜ?」を複数回くり返すことがポイント(最低5回は意識する)

  • 「なぜ?」を繰り返すことで思考する体力がつく

 

なぜなぜ分析を身につけると、思考力全体を底上げできます。

「思考・分析が浅いと言われる」

「問題の原因がよくわからない」

 

上記のような悩みをもっている人は、ぜひ試してみてください!

 

参考にしてみてくださいね。

ぽてと

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