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【PEST分析とは】マクロ環境を簡単に分析する4つの視点です

よくある疑問

  • PEST分析って何?
  • PEST分析のメリットって何?
  • PEST分析の使い方を知りたい

 

上記のような疑問にこたえていきます。

 

PEST分析は、4つの視点でマクロ環境を分析するフレームワークです。

 

「戦略をつくりたいけど、自社の外部環境ってどう分析すればいいの?」

 

上記のような悩みをもっている人は、PEST分析のフレームワークを使って、重要な4つの視点を把握しましょう。

 

この記事の信頼性

この記事を書いている僕は、本業は東証プライム上場企業の管理職を務めています。

  • 上場企業の管理職
  • 200名以上の従業員マネジメント経験
  • 現在はIT企画部門
  • 10億円以上のプロジェクト担当
  • 経営層に向けたプレゼンが日常業務

業務はこんな感じです。

フレームワークを使うことは、通常業務で必須レベルです。

(Twitter:@logithin_labo

ぽてと

 

【PEST分析とは】マクロ環境を分析するフレームワークです

 

PEST分析とは、4つの視点でマクロ環境を分析するフレームワークです。

 

  1. 政治(Politics)
  2. 経済(Economy)
  3. 社会(Society)
  4. 技術(Technoligy)

 

上記4つの頭文字を取ってPEST分析です。

 

PEST=コントロール不可能な要素

「PEST分析がなぜ必要なのか?」

それは、自分たちではコントロールできない要素を把握するためです。

 

例えば自動車産業を例に出すと

  • 近い将来、ガソリン車が廃止されることが政治的に決まっている

  • そのため、ガソリン車生産を考えることは意味がない

  • 逆に、電気自動車の研究や開発に投資すべきである

 

上記のように、政治的に決まっていることは、自分たちがどう動いたとしても回避できませんよね。

このように、自分たちではコントロールできない要素を把握し経営戦略に活かしていくのがPEST分析です。

 

PEST分析の3つのメリットを事例つきで解説します

PEST分析のメリットは以下の3点です。

 

  1. 自社・顧客・競合分析の前にマクロ環境を把握できる
  2. 外部環境に目を向けることができる
  3. 経営戦略に活かすことができる

 

それぞれ解説していきます。

ぽてと

 

メリット①:自社・顧客・競合分析の前にマクロ環境を把握できる

PEST分析は、3C分析を行う前にすべきマクロ環境の分析です。

 

 

上図のように、分析の基本は「3C+マクロ環境」で実施します。

 

マクロ環境とは、世の中のトレンドや時代の動きなどの大きな力が働いている要素のことです。

 

マクロ環境に目を向けることで、自分たちではコントロール不可能な要素を把握することや

戦略策定における手戻りなどを防ぐことができます。

 

例えば、プリウスの売上が好調だからといって生産ラインを増やしたり、後継者の開発にお金を投資しても、

数年後にガソリン車廃止という政治的な決定があることを後で知ったら、いまやっていることはすぐに無駄になってしまいますよね。

 

上記のように、まずはマクロ環境に目を向けることで、手戻りを防ぐことができます。

 

メリット②:外部環境に目を向けることができる

ふたつ目に、PEST分析をすることで外部環境に目を向けることができます。

 

  • 内部環境:自社の商品・サービスの強み・弱みなど →コントロール可能な要素
  • 外部環境:自社を取り巻く環境 →コントロール不可能な要素

 

PEST分析で外部環境に目を向けることで、3C分析SWOT分析で自社の強みや弱みの分析を客観的に行うことができます。

 

メリット③:経営戦略に活かすことができる

最後に、PEST分析は経営戦略に活かすことができます。

経営戦略を立てる意味は

 

  • 自社の経営を改善すること
  • 増益のストーリーをつくること

 

上記のような意味であり、経営戦略に説得力や実現性が高いと判断されると

投資家から評価され、資金調達がしやすくなるメリットがあります。

 

つまり、企業としては経営戦略は必須です。

そして、分析の基本は「3C+マクロ環境」と前述したように、まずはマクロ環境を分析するPEST分析がスタートとなります。

 

PEST分析の使い方を2つの手順で解説します

最後に、PEST分析の使い方について2つの手順で解説していきます。

手順は大きく以下の2つです。

 

  1. 影響を及ぼす要素を書き出す

  2. 要素を整理する

 

それぞれ解説していきます。

ぽてと

 

手順①:影響を及ぼす要素を書き出す

まずは、PESTの枠組みに沿って関係がありそうなキーワードを書き出します。

「直近3年以内で影響がありそうなもの」といった時間軸を決めておくと想定しやすいです。

本記事では、出版業界を例に考えてみます。

 

手順②:要素を整理する

 

それぞれの視点で要素を書き出しましょう。

全体でキーワードをあげ終わったら、事業に関係ありそうなものにフォーカスして影響などを分析していきます。

 

思考のコツ

  • 最近のビッグニュースは?
  • メディアや書店でよく目にするキーワードは?
  • GoogleやTwitterのトレンドは?

 

上記のような切り口で洗い出すことで、自分たちでは太刀打ちできない大きな力を把握することができます。

 

まとめ

最後に本記事のまとめです。

 

  • PESTの視点で把握することで事業や組織の未来に役立てることができます

  • PEST分析は経営戦略に活かせます

  • 外部環境に目を向けて自分たちではコントロール不可能な大きな力を把握できます

 

PEST分析は、4つの視点でマクロ環境を分析するフレームワークです。

 

「戦略をつくりたいけど、自社の外部環境ってどう分析すればいいの?」

 

上記のような悩みをもっている人は、PEST分析のフレームワークを使って、重要な4つの視点を把握しましょう。

 

ぜひ参考にしてみてくださいね。

ぽてと

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