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【PPM分析→SWOT分析】強み・弱みを把握して戦略化【図解】

よくある疑問

  • 数ある事業の中でどれに力を入れていいかわからない
  • 自分たちの強みや弱みを把握したい
  • 戦略を立てたいけど、どうやればいいかわからない

 

上記のように、経営戦略を考えたいけど何からすればいいのかわらないという人は、SWOT分析とPPM分析を把握しておきましょう。

 

本記事では、SWOT分析、PPM分析を図解つきでわかりやすく解説していきます。

 

2つの分析は、本記事で紹介する型にはめていけば誰でも実践可能ですよ。

 

この記事の信頼性

この記事を書いている僕は、本業は一部上場企業の管理職を務めています。

  • 上場企業の管理職
  • 100名以上の従業員マネジメント経験
  • 現在はIT企画部門
  • 10億円以上のプロジェクト担当
  • 経営層に向けたプレゼンが日常業務

業務はこんな感じです。

分析業務は日常業務レベルです。

(Twitter:@potato_zukai

ぽてと

 

【PPM分析とは】経営資源を効率的に分配する手法です

PPM分析(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)とは、自社の製品やサービスを「市場成長率」「市場占有率」の2軸で整理するフレームワークです。

 

 

上記のように4つに分類していくことで整理していきます。

  1. 花形:競争が激しくライバル多いが、投資効果は出やすい
  2. 金のなる木:成長は見込めないが、安定した利益
  3. 問題児:成長は見込める分野だが、現状うまくいっていない(工夫次第)
  4. 負け犬:利益が出づらく成長も見込めない

 

 

PPM分析のメリットは優先順位がつけられることです

PPM分析の最大のメリットは、自社の事業に優劣をつけられることです。

 

  • 数ある事業の中で優先順位がつけられない
  • 撤退(諦める)する基準がわからない
  • 将来性がるのかないのか知りたい

 

上記のような悩みを解決することで、成功の確認はもちろん

失敗の確認もすることができます。

 

失敗を認識すれば、限りある人件費やお金を成功している事業により投資して

もっと効率的に稼ぐための戦略につなげることができますよね。

 

PPM分析を使ったソニーの戦略を紹介します

「何か事例とかがないとイメージしづらい」

本章では、PPM分析を活用したソニーの事例を紹介します。

 

上図がソニーをPPM分析したものです。(※筆者ぽてとのイメージです)

 

要点を簡単に解説しますね。

ぽてと

 

  • ソニーはかつてはAV機器のメーカーだった
  • しかし、競争が激しくAV機器の業績は悪化(金のなる木・花形から負け犬へ)
  • 負け犬となったAV機器は縮小させる戦略を取った
  • その資源をゲームに投資したことで業績を回復させた

 

上記のソースとなるニュース記事を以下に貼っておきます。

 

 

このように、PPM分析を使って、縮小させる業態(=お金をかけない)、拡大させる業態(=お金をかける)を分析するのがPPM分析です。

 

PPM分析で力を分散させて効率的な経営を!

本章のまとめです。

  • 効率的な経営のために、足を止めてPPM分析で振り返りをしよう
  • 足し算だけでなく、引き算も必要
  • 加算し続けても費用はどんどん膨らむので、力を入れないものを決めるのも大事

 

以上、PPM分析の解説でした。

 

PPM分析で振り返りをして、力を分散させて効率的な経営を目指しましょう!

 

【SWOT分析とは】内部環境と外部環境を整理する分析方法です

次にSWOT分析について解説していきます。

 

SWOT分析とは、内部環境と外部環境を整理する分析方法です。

 

図解をみた方がわかりやすので、どうぞ。

ぽてと

 

 

上記のように、内部環境とが外部環境を分析します。

 

  1. 内部環境=強み、弱み
  2. 外部環境=機会、脅威

 

上記のような切り口で分析を行います。

そして重要なのが、最後にクロスSWOT分析で戦略を立てることです。

ここが、SWOT分析のわかりやすいところでもありますね。

 

 

上記のように、最終的には強み・弱み・機会・脅威を組みあわせて戦略化していきます。

 

意味のある分析は誰かとの比較によって生まれます

SWOT分析は、自社を比較する「誰か」を明確にして行うことがポイントです。

誰に勝つためなのか~を意識し続けることが大事です。

 

例えば、100m走のタイム

「誰と比べて」を明確にしないと、速いのか、遅いのか、わからないですよね。

 

ビジネスも同じで「誰と」比較して良いのか悪いのかを判断することが重要です。

 

なので、競争相手の強みや弱みも分析して把握しておきましょう。

 

大企業トヨタのSWOT分析の事例を紹介します

「何か事例とかがないとイメージしづらい」

上記のような人に向けて、大企業トヨタのSWOT分析を事例に解説していきますね。

 

※CASE = 「Connected(通信機能の掲載)」、「Autonomous(自動運転機能)」、「Shared & Services(社会での車両共有)」、「Electric(電気自動車の技術)」

 

上記のように、トヨタは分析することができます。

 

では、クロスSWOT分析してみましょう。

ぽてと

 

  1. SO戦略:高い技術×CASEへの対応→積極的な展開を狙う
  2. ST戦略:世界的ブランド力×競合への対応→トヨタブランドを活かして他社と提携を持ちかける
  3. WO戦略:為替で利益不安定×東南アジア市場拡大→東南アジア市場参入で利益の分散
  4. WT戦略:AI・自動運転技術×競合への対応→他社と提携を持ちかける

 

上記のように戦略化までつなげることができます。

まさに分析した4つの要素を組み合わせるだけなので、イメージがしやすいのがSWOT分析の良いところです。

 

SWOT分析→クロスSWOT分析で戦略化まで1セット

本章の簡単なまとめです。

  • SWOT分析で内部・外部両方の視点で分析する
  • 「誰と」比較するのか、判断基準をもうける
  • クロスSWOT分析で戦略まで一連の流れで行う

 

分析や戦略化の本質は、いまよりより良くすることですよね。

分析して満足ではなく、改善行動までつなげることまで習慣づけていきましょう。

 

まとめ:PPM分析→SWOT分析で改善行動までつなげよう

本記事では、PPM分析からSWOT分析まで解説してきました。

簡単にまとめて終了します。

 

  1. PPM分析で資産を整理する
  2. SWOT分析で強み・弱みを機会・脅威で整理する
  3. ポイントは内部・外部を比較して分析すること
  4. 最終的には戦略化までつなげる
  5. 分析するだけでなく、本質は改善行動につなげること

 

ぜひ本記事の内容を参考に、PPM分析とSWOT分析を活用してみてください!

ぽてと

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