よくある疑問
- SWOT分析って何?
- 自分たちの強みや弱みを知りたい
- 会社の分析とかってどうやればいいの?
こんな疑問に答えていきます。
こんな方におすすめ
- 会社のマーケティング部門初心者
- SWOT分析は聞いたことあるけど活用できていない
- 自社と他社を比較した資料をつくりたい企画部門
上記のような人はSWOT分析を活用することで、
内部環境・外部環境を整理し、自分たちの強み活かし、弱みを補う戦略につなげることができます。
本記事ではSWOT分析を例題つきで解説していきます。
SWOT分析するときの注意点やコツも紹介します。ぜひ参考にしてください!
この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、本業は東証プライム上場企業の管理職を務めています。
- 上場企業の管理職
- 200名以上の従業員マネジメント経験
- 現在はIT企画部門
- 10億円以上のプロジェクト担当
- 経営層に向けたプレゼンが日常業務
業務はこんな感じです!
(Twitter:@logithin_labo)
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【SWOT分析とは】内部環境・外部環境を整理する
SWOT分析とは、内部環境と外部環境を整理するフレームワークです。
SWOT分析とは
- Strength:強み
- Weekness:弱み
- Oppotunity:機会
- Threat:脅威
上記の頭文字を取ってSWOTといいます。
SWOT分析は、マーケティングに用いられる分析法です。
自社の強み・弱みを把握し、市場に潜む機会と脅威を整理し、最終的にクロスSWOT分析で戦略を立てていきます。
競争相手との比較によって強み・弱みを把握する
SWOT分析は4つの要素を以下のように理解してすすめます。
- 内部環境=強み・弱み
- 外部環境=機会・脅威
自社の強みや弱みを把握することのポイントで忘れてはいけないのが「誰と比べて」という比較対象です。
競争は相手がいて成立します。
その競争相手と比べて自社の何が優れていて、何が劣っているのか、を整理するのが最大のポイントです。
誰と競うのか明確にする
SWOT分析するうえでは、前述の通り「誰と競うのか」を明確にすることが重要です。
ビジネスは、池の大きさを認識しておくことが大事です。
自分が釣りをしている池の中にいる魚の数は決まっています。
もっと釣りたいのであれば誰が池の魚を釣ってしまってるのか把握し、その相手と競わなければいけません。
「誰に勝つために」という前提をそろえてこそ初めて分析が活きてきます。
上記の例でいうと、自分がより良い釣り具を揃えても「競争相手」の方がもっと良いものを持っていなければ意味がないです。
つまり、競争相手よりも良い釣り具を揃えない限り池の魚は奪われてしまうということです。
ゴールは改善活動:クロスSWOT分析
最後に忘れてはいけないは、SWOT分析のゴールは改善活動にあるということです。
SWOTそれぞれの要素を整理しても「今後何をするか」が明確にならないと意味がありません。
SWOT分析で整理した4つの要素はクロスSWOT分析で戦略化していきます。
- (S:強み)×(O:機会)=強みを活かして機会を活かす戦略
- (S:強み)×(T:脅威)=強みを活かして脅威を回避する戦略
- (W:弱み)×(O:機会)=弱みを補強し、機会を活かす戦略
- (W:弱み)×(T:脅威)=弱みを理解し、脅威による影響を最小限にする戦略
上記がクロスSWOT分析です。
最終的に内部環境と外部環境を組み合わせて戦略化し、改善活動につなげていくことがゴールとなります。
SWOT分析のやり方を3ステップで解説
疑問:SWOT分析ってどうやるの?
本章では、SWOT分析のやり方を3ステップで解説します。
- 目的を明確にする
- 前提を整理する
- クロスSWOT分析で戦略化する
- 注意点:SWOT分析でできること、できないこと
上記①②③がやり方です。
最後の「④SWOT分析でできること、できないこと」まで解説していきます。
ステップ①:目的を明確にする
まずは最重要である目的を明確にしましょう。
SWOT分析は、分析をしただけでは意味がなく、ゴールは改善活動にあります。
クロスSWOT分析を使って戦略化するところまでがゴールである認識を合わせてましょう。
僕も経験があるのですが、フレームワークは、型が決まっているので型の中が埋まってくると満足感が出てきます。
でも本当に重要なのはその先の「戦略」だったりするので最初にここを意識してはじめることは結構重要です。
ステップ②:前提を整理する
分析を始める前に前提を整理しましょう。
「誰と競っているのか明確にすることで分析がスタートします。
例えば、あなたがコンビニの店長だったとき
- 自分のお店の強み・弱みを整理する
- 近隣のA店、B店と比較したとき、自分のお店の強み・弱みを整理する
上記の場合、どちらが分析しやすいですか?
競争相手が明確になるほど、分析はより濃く、ハッキリとしてきます。
ステップ③:クロスSWOT分析で戦略化する
「ゴールは改善活動」と何度もお伝えしてますが、SWOT分析におけるゴールはクロスSWOT分析です。
再掲:クロスSWOT分析
- S:強み×O:機会=強みを活かして機会を活かす戦略
- S:強み×T:脅威=強みを活かして脅威を回避する戦略
- W:弱み×O:機会=弱みを補強し、機会を活かす戦略
- W:弱み×T:脅威=弱みを理解し、脅威による影響を最小限にする戦略
上記の組み合わせで戦略をつくっていきましょう。
具体的な戦略の立て方は例題を参考にご覧ください。(>>例題部分へスキップ)
注意点:SWOT分析でできること、できないこと
最後にSWOT分析における注意点を解説します。ここを理解しておかないと迷子になりますので注意です。
SWOT分析でできること
- 内部だけではなく外部に目を向ける:客観的視点で自社を見つめ直す
- 強み・弱みを自社のいろんな視点で確認できる:部署間の交流など
SWOT分析は「誰と比べて」を明確にしてすすめる性質上、自社の強みを客観的に把握することができます。
さらに、自社の強みや弱みは、各部署ごといろんな視点でみることが大事です。
例えば、『人の意見を大切にする会社』
- 営業部部門の視点:お客の意見を聞いてからものごとが開始するので営業部門としては安心感がある
- IT開発部門の視点:いろんな人に伺いを立てる必要があるので開発がなかなか進まない
上記のように、同じ要素でも見る人によって強みになったり、弱みになったりすることがあります。
SWOT分析はさまざまな視点で見ることが重要です。
注意点
勘の良い人ならもうおわかりだと思います。
上記の例のように「強み・弱み」は表裏一体であるということを頭に入れておきましょう。
例えば、人の意見を大切にする会社
- 営業部部門の視点:お客の意見を聞いてからものごとが開始するので営業部門としては安心感がある
- IT開発部門の視点:いろんな人に伺いを立てる必要があるので開発がなかなか進まない
上記のように同じ要素でも見る人によってと捉え方が異なる場合があります。
よって、前提整理が重要なわけです。
- 「A社の売上を超えるためには」どっちが良いのか
- 「B社よりもお客を獲得するためには」どっちが良いのか
前提を整理して分析することを忘れずに。
SWOT分析の例題を【2問紹介します】
最後に例題2問紹介します。
例題①:SWOT分析で製品分析:コカ・コーラ
強み | 弱み | |
内部要因 |
|
|
外部要因 |
|
|
SWOTの4つの要素をそれぞれ列挙すると上記のようになりました。
では、どのように改善活動につなげるのか、
クロスSWOT分析すると以下のようになります。
S:強み×O:機会
- 世の中の健康志向が高まっているのでゼロ飲料を拡大
- コーラブランドNo1のゼロ飲料であれば話題性は高い
S:強み×T:脅威
- コーラブランドNo1の知名度を活かして話題製品をつくる
W:弱み×O:機会
- 容器コストを抑えるアクションを取りたい
W:弱み×T:脅威
- 価格競争を抑えるべく商品バリエーションを増やす
クロスSWOT分析した戦略は、あくまで各要素を組み合わせて取れる選択肢です。
全部やらなければいけないわけではないし、この中から有効だと思う一手を決める材料となります。
例題②:SWOT分析でプレゼン:スーパーササダンゴマシン
こちらについては、YouTubeに動画があがっていますので紹介します。
スーパーササダンゴマシンという芸人さんです。
「煽りパワポ」というプレゼンを特技としており、その中でよくSWOT分析を使っています。
いつも非常にわかりやすくまとめているのでぜひご覧ください。
まとめ:SWOT分析で内部・外部環境を整理して改善活動につなげよう
最後に本記事のまとめです。
SWOT分析まとめ
- SWOT分析は内部環境と外部環境を整理します
- 自社を競争相手と比較して強み・弱みを把握します
- 市場の機会と脅威を把握して戦略を立てることがゴールです
何度もくり返しになりますが、ゴールは戦略化、改善活動にあります。
分析して満足、ではなく改善活動につなげていきましょう。
SWOT分析はマーケティング活動においてかなりよく使われるフレームワークです。
本記事の内容はぜひおさえておいてください。