よくある疑問
- 自社分析をするためのフレームワークを複数知りたい
- 使い方や活用例を知りたい
- コツもあれば教えてほしい
本記事では、「自社を客観的にみる方法、分析する方法を知りたい」という人に向けて
自社分析に使えるフレームワーク4種類を紹介、解説していきます。
マーケティングの分析には「型」があります。
「型」を把握すれば誰でも同じ視点で分析ができます。
こんな方におすすめ
- 自社分析をしたいけどやり方がわからない人
- フレームワークを勉強したい人
- 問題・課題が見つけられない人
この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、本業は東証プライム上場企業の管理職を務めています。
- 上場企業の管理職
- 200名以上の従業員マネジメント経験
- 現在はIT企画部門
- 10億円以上のプロジェクト担当
- 経営層に向けたプレゼンが日常業務
業務はこんな感じです。
フレームワークを使うことは、通常業務で必須レベルです。
(Twitter:@logithin_labo)
本記事で紹介するフレームワークは以下の通りです。
それでは詳しく解説していきます。
使い方 | フレームワーク | |
マクロ環境や自社について 分析するフレームワーク | 1 | PEST分析 |
2 | ファイブフォース分析 | |
3 | VRIO分析 | |
4 | SWOT分析 |
タップできる目次
分析の基本は3C+マクロ環境
はじめに分析の基本について頭にいれておきましょう。
上図で示す通り、分析の基本は3C+マクロ環境です。
本記事では3Cの一部である自社分析と、マクロ環境を分析する方法を解説していきます。
ちなみに、マクロ環境とは、世の中のトレンドや時代の動きなどの大きな力が働いている要素のことです。
3C分析は以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。
それでは本題にはいっていきましょう。
自社とマクロ環境を分析するフレームワーク4選
改めて、本記事で紹介するフレームワークは、以下の4種類です。
自社を分析するためのフレームワーク4選
使い方 | フレームワーク | |
マクロ環境や自社について 分析するフレームワーク | 1 | PEST分析 |
2 | ファイブフォース分析 | |
3 | VRIO分析 | |
4 | SWOT分析 |
これらのフレームワークを使いこなすことで、自分だけだと考えが及びづらい「思考の幅」をひろげる手助けをしてくれます。
さらに、思考をスムーズにするには、いくつかのコツがありますので、ひとつずつ解説していきます。
その①:PEST分析
- 政治(Politics)
- 経済(Economy)
- 社会(Society)
- 技術(Technoligy)
上記4つの視点でマクロ環境を分析するのがPEST分析です。
世の中のトレンドや時代の動きなどの大きな力が働いている要素を洗い出します。
例えば、
- 「電子書籍」が普及してきたから新刊の本はこれから売れなくなる
- 「音楽配信サービス」が伸びてきているからCDは売れなくなる
- 「最低時給」が年々高まってきているため、3年後には人件費高騰が予測される
上記のように、自分たちではどうしようもない要素を洗い出しておくことによって、自社で立てる戦略の前提条件となっていきます。
思考のコツ
- 最近のビッグニュースは?
- メディアや書店でよく目にするキーワードは?
- GoogleやTwitterのトレンドは?
「PEST4つの切り口×上記のような視点」で洗い出すことで、自分たちでは太刀打ちできない大きな力を把握することができます。
その②:ファイブフォース分析
ファイブフォース分析とは、自社の置かれる業界内の競争構造を5つの視点で可視化するフレームワークです。
- 買い手の交渉力
- 売り手の交渉力
↓ - 業界内の競争
↑ - 新規参入の脅威
- 代替品の脅威
上記5つの視点で、自社の属する業界の競争構造を可視化します。
マクロ環境よりも、少し絞り込んだ「自社の置かれている業界」を分析対象とすることによって
身のまわりの脅威を把握します。
5つの要因が多かったり、強かったりする状態は競争が激しい状態だと把握することができます。
思考のコツ
- 影響度の大きい競争要素は?
- 勝負できるか?競争を避けるか?
- 3年~5年後に変化はありそうか?
ファイブフォースで競争における脅威を把握し、上記のような問いかけをすることによって戦略につなげていきます。
分析した脅威は、今後大きくなっていくのか?このまままだ勝負できるのか?など、数年先のイメージを立てていきます。
その③:VRIO分析
VRIO分析とは、4つの視点で自社の競争優位性を分析するフレームワークです。
- 経済価値(V)
- 希少性(R)
- 模倣困難性(I)
- 組織(O)
自社の持っている経営資源を上記4つの視点で評価していきます。
例えば、自社の人材を評価すると
- 経済価値→〇
- 希少性→〇
- 模倣困難性→〇
- 組織→✕
業界内の技術者が多くおり、経済価値、希少性、模倣困難性、全てにおいて評価できる。
しかし、後続の社員の育成が課題で組織課題あり。
こんな感じで、4つの視点で評価していきます。
思考のコツ
- 自社の資源でまず思い浮かぶ強みは?
- 経営資源を具体的にあげると?
- 強みを伸ばすか?弱みを補うか?
上記のような問いかけをしていくと、競争優位性に当たる要素を優先的に考えることができます。
その④:SWOT分析
- 強み(S)
- 弱み(W)
- 機会(O)
- 脅威(T)
内部環境・外部環境と両方の視点で、自社の強み・弱みを分析します。
マーケティングシーンで最も使われているフレームワークのひとつです。
SWOT分析は、以下の記事でも解説していますので参考にしてみてくださいね。
思考のコツ
- 自社では普通、他社では難しいことはあるか?
- 社員が知人に自慢していることはあるか?
- 自社は業界内の何位くらい?
上記のような問いかけをしていくと要素があげやすくなります。
まとめ:4つのフレームワークを使って自社、マクロ環境を分析しよう
最後におさらいです。
使い方 | フレームワーク | |
マクロ環境や自社について 分析するフレームワーク | 1 | PEST分析 |
2 | ファイブフォース分析 | |
3 | VRIO分析 | |
4 | SWOT分析 |
本記事では、上記4つのフレームワークについて解説しました。
上記を使いこなすことで、自分だけだと考えが及びづらい「思考の幅」をひろげる手助けをしてくれます。
上記を頭に入れて、自社とマクロ環境の分析にチャレンジしてみてくださいね。
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また、その他のフレームワークについても「ロジカルシンキングのフレームワーク85種類【85枚の図解で解説】」で解説しています。