よくある疑問
- 仮説思考って何?
- そもそも仮説って何?
- どうやって鍛えればいいの?
上記のような疑問を持っている方に向けて
本記事では、仮説思考について解説していきます。
仮説思考は「〇〇であろう」と対策案やアイディアを合理的に考えます。
具体的に何をするか、アクションプランを考えるのには必須の思考法です。
こんな方におすすめ
- 考えてばかりでなかなか行動にうつせない
- ひとつのことがうまくいかないと思考停止して次に進めない
仮説思考ができるようになると、課題に対して具体的なアクションが起こせるようになるので
上記のようなことが解決します。
ビジネスパーソンには重要なスキルです、
この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、本業は東証プライム上場企業の管理職を務めています。
- 上場企業の管理職
- 200名以上の従業員マネジメント経験
- 現在はIT企画部門
- 10億円以上のプロジェクト担当
- 経営層に向けたプレゼンが日常業務
業務はこんな感じです。
毎日仮説を立ててます。
(Twitter:@logithin_labo)
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仮説思考とは?を簡単解説【そもそも仮説とは】
つまり仮説思考とは、直面している課題や問題に対して「仮の結論」を出して考える思考法です。
「それはキミの仮説?それとも事実?」「仮説を立ててみて」
僕は、若手のころはよくこんなことを上司に言われていました。
仮説とは、一般的な考え方は「仮に立てる説、仮の結論」の意味です。
ある現象を合理的に説明するため、仮に立てる説。実験・観察などによる検証を通じて、事実と合致すれば定説となる。
出典:コトバンク
似たような使い方をする単語として「仮定」「想定」「前提」などがあります。
つまり、仮説を立てるとは、
- 〇〇を想定する
- 〇〇の前提
上記とほぼ同義になります。
仮説思考の例
以下のロジックツリーで出している例題は、まさに仮説思考の考え方になります。
- 目的 :体重を5キロ減らす
- 手段① :食制限をする
- 手段①-1:夕飯を抜く
- 手段①-2:お米を食べない
上記の例では、体重を減らす手段として2つの手段を挙げています。
いわばこれが仮説です。
- 仮説①:夕飯を抜く→食制限される→体重が減る
- 仮説②:お米を食べない→食制限される→体重が減る
- 仮説③:筋トレする→運動できる→体重が減る
- 仮説④:2キロ走る→運動できる→体重が減る
上記のように仮の結論を出して、目的や課題に対する打ち手を考えていくのが仮説思考です。
仮説思考を身につけることで得られる【3つのメリット】
仮説思考を身につけることで、以下の3つのメリットがあります。
仮説思考3つのメリット
メリット①:具体的行動(アクション)につながる
仮説思考は、前述の通り仮の結論を出すので「何をすべきか明確」になることで行動に繋がります。
- 色々考えてるけど何をしたらいいかわからない
- 考えてるだけど時間が経っていく
昔の僕自身、上記のような感じでした。
『行動できない=結論が出ない』なので、
仮説思考の習慣をつけてからは「とりあえずやってみよう」と思えるようになりました。
メリット②:ベストよりベターで実行できる
- あくまで仮説
- 合っているか、間違っているかはやってみるまでわからない
間違っている可能性も含めて受け入れ行動するのが仮説思考です。
なので、現段階ではこれがベスト!と思える仮の結論、
本質的なベストではなくて他の選択肢と比較した際のベターで行動に移すことが可能です。
メリット③:うまくいかないことを前向きに考えられる
- あくまで仮の結論
- 間違っている可能性も含め行動する
仮説を実行に移して間違っていたら、そこからさらに仮説を立てれば良いです。
さらに間違っているということは、今の自分の想像の範疇の外、つまり、新しい発見にもつながります。
仮説思考のトレーニング方法3つのポイント【例題を図解で解説】
本章では、仮説思考をトレーニングする3つのポイントを解説します。
仮説思考をトレーニングする3つのポイント
- 視野を広げる
- フレームワークを使う
- 実行に移すことを意識する
それぞれ解説していきます。
ポイント①:視野を広げる
仮説を立てるためには「知識」や「引き出し」が必要です。
例えば、料理の途中に少し味見をして「何か物足りない」と感じたときに
経験のある人であれば「塩気が足りない」等の原因がわると思います。
しかし、経験のない人だと「何が足りないのか」がわかりません。
上記のように、目的に対して打ち手を考えていく仮説思考では、
様々な視野で物事を考える「引き出し」を持っておくことが重要です。
ポイント②:フレームワークを使う
フレームワークは、状況に応じて様々な視点でものごとを整理できる骨格です。
- MECE
- So What?Why So?
- ロジックツリー
上記のようなテンプレ的なフレームワークは
いわば「よくある悩みを解決するテンプレ」のようなものです。
これらは、仮説思考に流用することができます。
フレームワークはそのときの用途に応じてググればOKです。
- 思考整理 フレームワーク
- マーケティング フレームワーク
- 仮説思考 フレームワーク
上記のようなイメージです。
フレームワークの種類については、他の記事でも解説しているので
参考にしてみてください。
ポイント③:実行に移すことを意識する
前述と同じダイエットの例で考えましょう。
上記のダイエットの例で言うと、「食制限をする」「お米を食べない」どちらが具体的でしょうか?
- 食制限をする:何を?いつ?どうやって?
- お米を食べない:OK、とりあえず米NGね
このくらいやるべきことを明確に行動ベースに落としこむことで具体的行動につなげることができます。
仮説思考を使ったフレームワーク「ロジックツリー」は以下の記事でも解説しています。
参考にしてみてください。
仮説思考が学べるおすすめ本1選+α【要約情報あり】
本章では、仮説思考をトレーニングできる本を紹介します。
YouTubeに要約情報もありますので、8~10分くらいの動画で要約情報チェックして
良さそうなら買ってみると良いかもです。
おすすめ:仮説思考
本書の内容
仕事の速さ・出来栄えを決めるのは何か?
それは「分析力ではなく、仮説である」と著者は説く。
ボストン・コンサルティング・グループでの20年の経験から、コンサルタントの必須能力である「仮説思考」を解説。出典:本書の内容説明より
ポイント:仮説思考を使いこなせば、限定的な情報だけで全体像を整理することが可能
仮説思考をすることで、アイディアや思考を止めないコツを身につけることができます。
『仮説=こうかもしれない?』と当たりをつけることで思考を止めないコツがわかります。
『脳をどうやって使えば処理能力が上がるか』といった感覚がつかめるので課題に向き合うと思考停止してしまう、といった人におすすめです。
要約情報
まとめ:仮説思考を身につけて行動できる人間になろう!
最後に本記事のおさらいです。
仮説思考のメリット3点
仮説思考を身につけることで上記のようなメリットを得られます。
- 考えてばかりでなかなか行動にうつせない
- ひとつのことがうまくいかないと思考停止して次に進めない
上記のような人は、仮説思考を身につけ
「仮の結論」を出すことで頭でっかちを脱却して行動できる人間になっていきましょう!