よくある疑問
- MECEってなに?
- MECEってどうやって使うの?
- MECEの例題とかあれば知りたい
ロジカルシンキングを学ぼうとして調べていると必ず出てくる「MECE(ミーシー)」ですが
以前の僕は、MECEがなぜ必要なのかわかりませんでした。
本記事では、MECEについてわかりやすく解説していきます。
こんな方におすすめ
- ロジカルシンキングを学びたい新社会人
- 表面的でなく、深く自分で考える力を身につけたい人
- 企画や業務改善をしたい人
- 素早い判断が求められる人
- MECEがなぜ必要なのかわからない人
この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、本業は東証プライム上場企業の管理職を務めています。
- 上場企業の管理職
- 200名以上の従業員マネジメント経験
- 現在はIT企画部門
- 10億円以上のプロジェクト担当
- 経営層に向けたプレゼンが日常業務
業務はこんな感じです!
(Twitter:@logithin_labo)
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MECEの考え方を簡単に解説【モレなく、ダブりなく】
MECE(ミーシー)とは、「モレなく、ダブりなく」といった意味です。
ロジカルシンキングをしていくうえで問題や課題を解決するために、ものごとを整理していくには
MECEの考え方、つまり「モレなく、ダブりなく」という考え方が必要になります。
MECEの考え方が必要な理由
疑問:なんでモレなく、ダブりなく考える必要があるの?
結論、モレやダブりがあると混乱するからです。
モレやダブりが多くあると、思考の整理がつきづらいです。
課題解決や問題解決するうえでは、選択肢が絞られるほど効果を発揮しやすいからです。
次項で具体例を出しつつ解説しますね。
MECEを例題で考えてみる
MECEを例で考える
あなたが脱毛サロンを運営していて、広告を打とうとしているとします。
- 男性向けに宣伝する
- 30代の男性に宣伝する
- 東京都に住む30代の男性に宣伝する
- 東京都町田市に住む30代の男性に宣伝する
- 東京都町田市に住む30代の営業職の男性に宣伝する
上記の選択肢の中でどれが一番効果的だと思いますか?
答えは⑤です。なぜなら、ターゲットが明確だからです。
①~⑤の要素を図示すると上記のようになります。
このように、MECEで考えることでよりターゲットを絞り込むことができます。
余談:広告の種類
余談ですが、YouTubeをみていると「〇〇県〇〇市に住んでいる方限定!」みたいな広告流れませんか?
- 新聞の折り込み広告やテレビCM →投網方式
- YouTube広告 →一本釣り
例えるなら上記のような感じです。
投網で一気に釣る場合は、いらない魚も取れてしまいますが、一本釣りでは、釣りたい魚だけ狙います。
一本釣りするには、釣る海域とかスポットを選ぶ必要がありますよね。
上記のような感じでMECEが必要になります。
モレなく、ダブりなく整理することで効果を生む
結論、ロジカルシンキングするうえでMECEで考えることができると、より効果的な打ち手を思考することができます。
なぜなら、モレやダブりを整理すると選択肢が絞られるのでターゲットがより明確になっていくからです。
選択肢を絞ることができると全体構造が理解できますので、頭の整理にもなりますね。
MECEの使い方を解説【4つの方法】
疑問:MECEの必要性はわかったけど、どうやって使えばいいの?
結論、以下の4パターンがありますので、それぞれ解説していきます。
方法①:要素分解
課題や問題に対して、それを構成している要素を抜き出していく方法が要素分解です。
抜き出したそれぞれの要素ごとに分析や考察をしたり、解決策を検討できます。
ロジックツリーの例が非常にわかりやすいので以下の記事も読んでみてください。
ロジックツリーの使い方・作り方を詳しく解説【例題:ダイエット】
続きを見る
方法②:時系列・ステップ分け
代表的な例に、バリューチェーン、サプライチェーン、AIDMAなどがあります。
※AIDMAは「時系列・ステップ分けの例題:AIDMA」で解説しています。
- 購買にいたるまでのプロセスを分解
- 仕入→加工→製造→出荷までのプロセスを分解
- 業務を工程ごとに分解
上記のように、課題を時系列や段階ごとに分解していくことで課題解決の検討ができます。
方法③:対照概念
- 主観⇔客観
- メリット⇔デメリット
- 量⇔質
課題や問題の因果関係を考え、対立する関係はどんなものか、を考えるのが対照概念です。
方法④:因数分解
課題や問題を計算式で表現することで、要素を分解する方法です。
- 売上=(客数)×(客単価)
- 粗利=(売上)-(売上原価)
- 利益=(粗利)-(経費)
上記のような例があります。
関係性を意識しながら様々な計算式で因数分解することによって、課題解決の方法を検討することができます。
MECEを例題で考える【3つのパターン】
疑問:MECEの例題とかない?
結論、フレームワークで考えましょう。
MECEは、考え方なので「MECEしましょう」ということはないです。
ロジカルシンキングのフレームワークを3種類例にあげていきます。
①:要素分解の例題:4P分析
4P分析は、以下の4つのPをMECEで要素分解して課題を整理していきます。
- Product:製品
- Price:価格
- Place:流通
- Promotion:販促
上記はスタバの例をあげています。
細かいポイントやコツは以下の記事で解説しています。
【4P分析とは】矛盾回避の4つの視点【具体例つきで解説】
続きを見る
②:時系列・ステップ分けの例題:AIDMA
AIDMA(アイドマ)は購買プロセスを分析するフレームワークです。
- 注目:知らない
- 興味:知ってるけど興味がない
- 欲求:興味はあるが、欲しくはない
- 記憶:欲しいと思ったのを忘れている
- 行動:欲しいけど買う機会がない
上記のように購買プロセスを分解します。
消費者がものやサービスを買うまでに起きる認知・感情・行動の段階をMECEで整理しています。
③:対照概念の例題:SWOT分析
SWOT分析は、内部環境と外部環境を整理するフレームワークです。
- 内部環境=自社の強み・弱み
- 外部環境=機会・脅威
上記のように「強み⇔弱み・機会⇔脅威」MECEで対照概念を分解して整理していきます。
細かいポイントやコツは以下の記事で解説しています。
SWOT分析のやり方を3ステップで簡単解説【例題・参考動画あり】
続きを見る
まとめ:MECEの使い方を理解して思考をスムーズに!
MECEとは
- モレなく、ダブりなく考えることで思考整理する方法
- MECEの使い方は4つの方法がある
- MECEは考え方、フレームワークの中で実践していく
MECEはロジカルシンキングの基本となる考え方です。
- ロジカルシンキングを学びたい新社会人
- 表面的でなく、深く自分で考える力を身につけたい人
- 表面的でなく、深く自分で考える力を身につけたい人
- 企画や業務改善をしたい人
- MECEがなぜ必要なのかわからない人
上記に該当する人はぜひ、本記事の内容をもとにMECEの考え方をおさえてみてください。
MECEの使い方を理解して、効果的な打ち手を選択できようになりましょう!