よくある疑問
- 「言い方きついですよね」とよく言われる
- コミュ力の上げ方がよくわからない
- 自分の思いをうまく伝えられない
社会人になったばかりのコミュ障だった僕は、店舗で数十名の従業員と一緒に働いているときによくこんなことを言われました。
「コミュ力ってどうすれば上達するのか」と思い悩んでいましたが
「アドラー心理学」の「アイメッセージ」というコミュニケーション方法を知ったときに劇的にコミュケーションが改善されました。
アイメッセージは知れば誰でも即実行可能な超有効手法です!
本記事を読めば、誰でもアイメッセージを使いこなすし、仕事・プライベート問わず上手なコミュニケーションが取れるようになるはずです。
この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、本業は東証プライム上場企業の管理職を務めています。
- 上場企業の管理職
- 200名以上の従業員マネジメント経験
- 現在はIT企画部門
- 10億円以上のプロジェクト担当
- 経営層に向けたプレゼンが日常業務
業務はこんな感じです!
(Twitter:@logithin_labo)
タップできる目次
即実行可能のコミュニケーション方法【アイメッセージとは】
本記事では、アドラー心理学で提唱されている『アイメッセージ』について紹介、解説していきます。
アイメッセージを使いこなすことで、コミュニケーションが円滑になり
自分の思いを上手く伝えられるようになります。
実際に僕自身もアイメッセージを意識し出してコミュ力に変化を実感しました。
ぜひ知って欲しい手法なので必ず本記事は読んでほしいです。
アイメッセージとは【主語を〇〇で話すこと】
アイメッセージとは『私』を主語にして伝えるコミュニケーション手法です。
- 【正】i message
- 【誤】eye message
アイメッセージの『アイ』は『私』の意です。※『目』ではありません。
これはアドラー心理学において使われている表現方法です。
心理学において効果あり!と提唱されているコミュニケーション手法です。
アドラー心理学とは
補足として解説しておきます。
アドラー心理学とは、心理学者「アルフレッド・アドラー」によって提唱された心理学で、日本では「嫌われる勇気」をきっかけに大きく広まりました。
アルフレッド・アドラーが提唱したテーマである「人は目的のもと生きている、幸せになるには勇気を持つ」という思考から成り立っています。
アドラー心理学はビジネスシーンでも非常に注目されており、多くの著名人がブログやYouTubeといった媒体を使って解説もしています。
【例題あり】アイメッセージの使い方【2つのポイントで解説】
アイメッセージを使いこなすには『私』と『あなた』を意識しましょう。
アイメッセージの対になる『ユーメッセージ』という手法があります。
アイメッセージとユーメッセージの違い
- アイメッセージ:「自分(私)」を主語にする
- ユーメッセージ:「相手(あなた)」を主語にする
たったこれだけです。
言葉にすると簡単なんですが、実際の日常生活では「ユーメッセージ」を使いすぎているという事実があります。
例題で確認していきましょう!
アイメッセージの使い方例①
例:帰りが遅くなったとき
- ユーメッセージ:なんで連絡してこないの?
- アイメッセージ:連絡がなくて心配だったよ
ユーメッセージでは『(あなたは)なぜ連絡してこないの?』と主語が相手になっている一方で
アイメッセージでは『(私は)連絡がなくて心配だったよ』と主語を『私』にしていますよね。
上記のように『伝えたいことは同じ』だけど
言い方を変えるだけで印象が変わります。
アイメッセージの使い方例②
例:部屋が散らかっているとき
- ユーメッセージ:なぜ片づけられないの?
- アイメッセージ:ここを片付けてくれたら助かるわ
前者の主語は『あなた』です。片づけていない相手を責めるような言い方に対して
後者は『私はここを片付けてくれたら助るわ』と主語が「私」になっています。
アイメッセージの使い方例③
例:部下に退職したいと言われたとき
- ユーメッセージ:(あなたが)辞めたら困るよ
- アイメッセージ:(私は)あなたに辞めてほしくないよ
アイメッセージを使うことによって、形式的なことでなく
自分自身の気持ちを伝えることができます。
番外編:僕の実体験
冒頭でも言ったように、僕はアイメッセージという手法を知ってからコミュニケーション能力が劇的に良くなった実感があります。
- こんな時期に辞められると困る!
- それって逃げじゃない?嫌なことから逃げないで!
- ここで頑張れないと次でも同じこと起きるよ!
部下に「辞めたい」と言われたときに昔の僕は上記のようなやり取りをよくしてました。
完全に相手を責め立てるユーメッセージの使い手です。
今思い返すとすぎくエラそうで嫌なやつですね。
でもこんな人結構いるんじゃないでしょうか?実際、ボクの今の上司もこんな感じです(笑)
今の僕ならこう伝える
- あなたの意思は尊重するけど、(私は)あなたとまだ働きたいと思ってるよ
- (私は)もう少し一緒に頑張ってほしいよ
アイメッセージを意識している今の僕なら上記のように言い換えて伝えます。
アイメッセージで伝えるようになってからは、実際に退職を踏みとどまる人が増えました。
『辞めようと思って伝えに行ったときにエラそうに色々言われるのって嫌ですよね。』
これは上司と部下みたいな縦の関係にありがちですが、私はこう思うよ、とアイメッセージを使うことで「人対人」ひとりの人間として対等に横の関係で会話することができます。
自分だったらどちらが嬉しいか想像してみてください。
アイメッセージのメリット・デメリット
最後にアイメッセージのメリット・デメリットを解説します。
上手に自分の気持ちを伝えられる、と言っても手法は時と場合によります。
メリット・デメリットを理解して使い分けていきましょう。
アイメッセージを使うメリット3点
- 優しい表現になる
- 相手を尊重した言い方になる
- 自分(私)の気持ちを伝えることができる
『相手を傷つけてしまうことが多い』『指示や命令しているように捉えられがち』と言った人は
自然とユーメッセージが多くなってしまっているかもしれません。
ぜひ、本記事で解説したアイメッセージを意識して活用してみてください。
アイメッセージを使うデメリット2点
- 相手によってはまわりくどいと感じるかもしれない
- 指示するような言い方はできない
アイメッセージは、あくまで自分の思いや主観を伝えることがポイントです。
相手側も強い言い方をされて反射的に自分を守るようなことも起きにくく、言われたことを素直に受け取ることがでるのがアイメッセージのメリットです!
- ストレートに伝えるべき
- 指示、支配、命令のように伝えるべき
上記のような場面では、アイメッセージは不向きです。
場面やシーンによって使い分けていきましょう。
アイメッセージを使うことで得られる素敵な効果
アイメッセージを使いこなすことで物事を柔らかい表現で伝えることができます。
重要なのは、アイメッセージでもユーメッセージでも伝えたいことは同じだということです。
「あなた」を主語にすることで「私の言っていることが正しい。言う通りにして。」といったように指示、命令のように聞こえてしまいがちです。
そうすると、相手も身構え、自分を守る姿勢を取るので建設的な会話ができず感情のままに会話することになりがちですね。
どうせ目的が同じなのであれば柔らかい表現で伝えることによって円滑にコミュニケーションしたいですよね!
上記のように思う人はぜひ、アイメッセージを活用しましょう!
まとめ:アイメッセージを使いこなしてコミュニケーション能力を底上げしよう
多くの人がユーメッセージよりもアイメッセージでの伝え方に心を動かされます。
アイメッセージは意識ひとつで即実行可能です。
- 優しい表現になる
- 相手を尊重した言い方になる
- 自分(私)の気持ちを伝えることができる
上記がアイメッセージを使うことのメリットです。
ユーメッセージでの伝え方は、その人をコントロールするような表現なのに対して、
アイメッセージは、自分の思いを伝えることで相手に命令したり責め立てることはありません。
アイメッセージは簡単に学べて即実行可能です。是非、今からでも実践してみましょう!