よくある疑問
- コミュニケーション能力って何?
- 具体的には何が必要なの?
- コミュ力なんて生まれつきの能力でしょ?
上記のような疑問に答えていきます。
昔の僕は、上記のように『コミュ力上げよう!』と思っても何をすればいいかわかりませんでした。
何をどうやって上げるのか、まずは体系的に理解が必要ですよね。
本記事では、僕が社会人になって10年で学んだコミュニケーション能力とは、についてアウトプットしていきます。
結論、コミュニケーション能力はたった2つの能力に分解できます。
ぜひ参考にしてみてください。
この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、本業は東証プライム上場企業の管理職を務めています。
- 上場企業の管理職
- 200名以上の従業員マネジメント経験
- 現在はIT企画部門
- 10億円以上のプロジェクト担当
- 経営層に向けたプレゼンが日常業務
業務はこんな感じです!
(Twitter:@logithin_labo)
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コミュニケーション能力とは【分解すると2つの能力】
はじめに結論です。
コミュニケーション能力を構成する2つの能力
コミュ力とは、分解すると上記2つに分けられます。
まずはこの2つを解説していきます。
その①:言語能力
- 「伝える」「受け取る」能力のこと
- 「書く」「読む」「話す」などの手段を用いる
- 自分の伝えたいことをどれだけ正確に伝えられるか
- 相手の伝えたいことをどれだけ正確に理解できるか
言語能力は上記のように
言葉の意味や話しの主旨を正確に理解できるか、といった能力です。
みなさんのイメージするコミュ力は言語能力をイメージする方が多いと思います。
その②:非言語能力とは
- いわゆる「空気を読む」といった能力
- 相手の表情や声のトーンで感情を読む
- 「言語の裏側にある」感情を理解する
次に非言語能力ですが、上記のように
思考力や読み解きを意味します。
非言語能力は経験によって鍛えられる要素が大きいので、日ごろから意識が必要です。
弱点を正しく把握することで改善につなげる
- コミュニケーション能力って何?
- 具体的には何が必要なの?
- コミュ力なんて生まれつきの能力でしょ?
上記のような疑問を持っていた人は、自分の弱点が言語能力なのか非言語能力なのか理解しましょう。
昔の僕のようにコミュ力上げようと漠然と思っても具体的に何をすればいいのかわからないと行動につながりません。
例えば自社の冷蔵庫を売ろうとしたときに
- 容量で悩んでいるのか
- 設置する大きさで悩んでいるのか
- 機能で悩んでいるのか
上記のように相手の要望を聞き出す必要があります。
『製品を紹介する話す能力に課題があるのか』『要望を正しく聞く能力に課題があるのか』
自分の弱点がわかれば何を鍛えれば良いかわかりますよ。
コミュニケーション能力=言語能力ではない【メラビアンの法則】
コミュニケーションは『相手に伝える』ことに意識が行きがちですが
メラビアンの法則によると、『言葉』によって伝える印象はごくわずかです。
最初によくある間違いや思い込みを書いておきます。
よくある間違いコミュ力高い人のイメージ
- 社交的な人
- 友達がたくさんいる人
- 話が上手な人、トーク力のある人
上記は少し間違いです。
コミュ力が高い=話し上手ではありません。
本章では、メラビアンの法則を紹介しつつ、解説していきます。
じつは『上手に話す』ことが与える影響はたった7%
コミュ力=話し上手なイメージを払拭するメラビアンの法則を紹介します。
「感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」を研究した
メラビアンの法則によると、言語情報が人に与える影響はたった7%しかないそうです。
メラビアンの法則とは
心理学者のアルバート・メラビアンが提唱した概念
「感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」
ということを検証したもので、以下の3つの割合が示されています。
- 視覚情報:見た目、しぐさ、表情、視線
- 聴覚情報:声の質や大きさ、話の速さ、口調
- 言語情報:言葉そのものの意味、会話の内容
要点を簡単に解説すると
- どんなに『楽しい』と言っても態度や表情がつまらなそうであれば、人は『つまらなそうだな』ととらえる
- 上手に話すよりニコニコして感じ良く聞く方が印象が良い
- 上手に話すより印象の良い声のトーンを意識する方が印象が良い
上記のように、じょうずに話すことよりも上記のようなことを意識する方が効果的である、ということが証明されています。
以下でメラビアンの法則の実験結果を紹介しておきます。
実験①:笑いながら怒る
この実験の視覚・聴覚・言語情報をまとめると以下のようになります。
- 視覚情報:笑っている、明るい表情=ポジティブ
- 聴覚情報:低いトーン、怒った声=ネガティブ
- 言語情報:叱られている内容や言葉遣い=ネガティブ
この実験の結果は「話の内容は怒っているけど、本気ではないと捉える」
つまり「非言語情報」が優先されています。
実験②:納得のいかない表情で褒める
この実験の視覚・聴覚・言語情報をまとめると以下のようになります。
- 視覚情報:不満そうな態度、暗い表情=ネガティブ
- 聴覚情報:明るいトーン、軽快なテンポ=ポジティブ
- 言語情報:褒められている内容=ポジティブ
この実験の結果は「褒めているけど、本音ではないととらえる」
つまり「非言語情報」が優先されています。
実験③:不機嫌な感じで「ありがとう」と言う
- 視覚情報:機嫌が悪そう=ネガティブ
- 聴覚情報:低いトーン、暗い声=ネガティブ
- 言語情報:自分に対してお礼を述べている=ポジティブ
この実験の結果は「お礼を言われているけど、不機嫌なんだととらえる」
つまり「非言語情報」が優先されています。
好印象を与える93%は非言語能力で構成される
他人から見た自分を想像してみてください。
メラビアンの法則によると、好印象を与えるためには、じつは93%が非言語情報です。
- うまく伝えられなくてもハキハキ話す
- 口下手でも、みぶりてぶりで一生懸命話す
じつはこんなことの方が大事なんです。
コミュ力を上げるためには、言葉にする力ばかりでなく、自分の発する雰囲気や印象も考えてみましょう。
言語能力・非言語能力をさらに分解【4種類の能力】
言語能力、非言語能力がどんなものかを理解したら、最終的にはそれぞれをを4つに分解して深掘りしていきましょう。
そして、自分の強み・弱みを理解して必要な能力を鍛えていきましょう。
4種類に分解
それぞれの能力を正しく理解すると『自分ができていること』『できていなくても、これならできそう』と思えることも出てきますよ。
その①:言語化能力の「伝える力」
多くの人が言語能力の「伝える力」に課題を感じていることが多いと思います。
言語化能力を鍛えるには多くの方法がありますが、
代表的には「ロジカルシンキング(=論理的思考)」などが挙げられますので参考にすると良いと思います。
以下の記事では詳しく解説しています。
その②:言語化能力の「聴く力」
相手の言っていることだけでは理解できないときは『適切な質問』をすることで理解を深める、といった作業も重要です。
実は、多くの人がこの「聴く力」を軽視しています。
- こちらが喋っているのに話をさえぎってくる
- 革新的なことを言おうとして否定から入ってしまう
- 何か良いアドバイスしなきゃと思って口数が多くなる
まさに昔の自分はこうだったな・・・と思います。
何かを言うことに意識を向けすぎず、まずは聴き上手になることを意識するのもコミュニケーション能力を鍛えるポイントです。
統計上の根拠
実際に東証一部上場企業の人事担当者へ向けたアンケート結果では、
社員のコミュニケーション能力は『聴く力を求めている』という意見が8割以上占めているという結果もあります。
その③:非言語化能力の「伝える力」
相手にしっかりと話を聴いていることをわかってもらう態度や視線、リアクションの表現を行う能力です。
「バックトラッキング(オウム返し)」「ミラーリング(表情を合わせる)」など様々なテクニックがあります。
以下の記事で解説しています!
【即実践可能】コミュニケーション能力を高める【3つのテクニック】
続きを見る
その④:非言語化能力の「読み解く力」
言い換えると『空気を読む力』です。読み解く力を鍛えるには経験値が必要です。
ここまで解説している『伝える力・聴く力』の実践経験を積んでいった上で『読み解く力』がついてきます。
ビジネス思考法の中でも『コンテキスト思考』という思考法が背景を読み解く力を鍛えられますのでおすすめです。
優秀なビジネスパーソンが使う【ビジネス思考法9選】
続きを見る
まとめ:コミュニケーション能力とは?を正しく理解して鍛えよう!
最後におさらいです。
コミュニケーション能力を構成する2つの能力
コミュニケーション能力とは、上記2つの能力に分けられます。
- コミュ力は鍛えられなれない、生まれつきのもの
- コミュ力高い人=話し上手
上記のように思いこまずに、まずは自分の弱点を探しましょう。
言語能力、非言語能力どちらに自分の弱みがあるのかをちゃんと理解すれば鍛えることができますよ。
他の記事でもコミュ力が高められる情報を記事にしてますのでぜひ読んでみてくださいね。