ロジカルシンキング

【思考整理の超基本】空・雨・傘とは?【例題つきで解説します】

よくある疑問

  • 空・雨・傘って何?
  • 空・雨・傘ってどうやって使うの?
  • 空・雨・傘の例題とか知りたい

 

上記のような疑問にこたえていきます。

 

空・雨・傘は、ものごとを論理的に考えるロジカルシンキングの超基本的なフレームワークです。

 

僕自身、入社1年目のまったく論理思考ができないときに当時の上司からこの基本的なフレームワークを教わりました。

 

本記事では、空・雨・傘を解説しつつ、僕の当時のヒドイ経験談も例題として紹介します。

 

こんな方におすすめ

  • ロジカルシンキングを学びたい新社会人
  • 表面的でなく、深く自分で考える力を身につけたい人
  • 企画や業務改善をしたい人
  • 素早い判断が求められる人
  • 空・雨・傘の考え方がわからない人

 

この記事の信頼性

この記事を書いている僕は、本業は東証プライム上場企業の管理職を務めています。

  • 上場企業の管理職
  • 200名以上の従業員マネジメント経験
  • 現在はIT企画部門
  • 10億円以上のプロジェクト担当
  • 経営層に向けたプレゼンが日常業務

業務はこんな感じです。

ロジカルシンキングは得意です。

(Twitter:@logithin_labo

ぽてと

 

空・雨・傘とは何かを簡単に解説【超基本的なフレームワーク】

 

空・雨・傘とは、ロジカルシンキングの超基本的なフレームワークです。

空・雨・傘の3つの要素に当てはめて考えると、ものごとを論理的に考えることができます。

 

最終的には傘の位置づけが重要な考え方になります。

 

  1. 空:事実の確認
  2. 雨:事実をもとにした解釈
  3. 傘:解釈をもとにした結論

 

上記のように3段階のステップでものごとを考えます。

 

  • 空をみたら曇っている(事実)
  • 雨が降りそう(解釈)
  • 傘を持っていこう(結論)

 

といったように事実→解釈→結論の3ステップで考えます。

 

結論=行動まで持っていくことが大事

疑問:こんな当たり前のことみんなできるんじゃない?

と思う方も多いと思います。

 

ロジカルシンキングで思考を整理する際には、ぜひ「結論=次の行動」を決めたかどうか意識してみてください。

 

行動に移す、というゴールが意外に難しいです。

具体例で考えてみましょう。

 

空・雨・傘を例題で考えてみる

あなたがコンビニの店長をやっているとしましょう。

 

売上が低下している原因を考えよ

という課題に直面したときにあなたはどうしますか。

 

  • 客数が落ちている
  • 客単価が落ちている

 

など分析をすると思いますが、分析止まりでは何も意味がありません。

 

重要なのは、落ちた売上を戻すことです。つまり、ここでのゴールは売上UPです。

 

  • 空(事実):客数が落ちている
  • 雨(解釈):近隣のスーパーがセールをしていてお客が流れている
  • 傘(結論):うちの店舗もセールをして客入りを戻そう

 

上記のように結論まで導くことが重要です。事実や解釈止まりでは何も改善されません。

 

改善行動がゴール

再度、結論です。

 

最終的には傘の位置づけが重要な考え方になります。

本当のゴールは次の行動、改善行動にあります。

事実をみて、解釈をして、結論を導く、そのために空・雨・傘に当てはめて考えてみましょう。

ぽてと

 

空・雨・傘の使い方を解説【本質は改善行動を決めること】

本章では、空・雨・傘のそれぞれの使い方やコツ、注意点など解説していきます。

 

 

①:『空』の使い方

空は、事実を確認するステップです。

 

「空をみると曇っている」という現象をイメージしてください。

 

  • 事実を認識することが大事
  • 主観を入れずに客観的事実を確認する
  • 数字、実績など体系的なものを確認する

 

上記のように客観的に誰しも同じように測ることのできるものを確認することが重要です。

 

②:『雨』の使い方

雨は、事実をもとにした解釈をするステップです。

 

「曇っている空をみて、雨が降りそう」という状態をイメージしてください。

 

  • 事実をもとにした解釈をするので主観的な意見もあり
  • 次に何が起こりそうか、を考える
  • 予測や想定を立てる切り口は人ぞれぞれでOK

 

上記のように、事実をもとに分析を行いましょう。

問題が明確になったら最後に、傘のステップに移ります。

 

③:『傘』の使い方

傘は、解釈をもとにした結論、解決方法を出すステップです。

 

「雨が降りそうだから、傘を持っていこう」という状態をイメージしてください。

 

  • 解決方法や改善方法の提案です
  • 解釈で出した問題や課題をクリアする方法を出します
  • 重要なのは「傘」という結論を出すことで、方法は人それぞれでOKです

 

「傘を持っていこう」の他にも「カッパを持っていこう」「濡れないように車で出かけよう」「屋根のある場所に行こう」と人それぞれ解決方法はあると思います。

大事なのは「次何をするか」結論を出すことです。

 

注意点:次の行動に導くことが大事

くり返しになりますが、重要なのは「次何をするか」決めることです。

 

ロジカルシンキングをする意味は、すべて結論を導くことにあります。

「雨が降りそうだけど面倒だからそのまま出かけよう」

と思考停止していると、結局雨に濡れてしまいます。

 

ビジネスシーンでは、「傘持ってくればよかった~」と思うときにはもう損失が出てしまいますので

大事なのは「傘」のステップまで思考を止めず、結論を出すことにあります。

 

空・雨・傘の例題【僕の失敗例を紹介】

僕は、入社して7年間ほど店長をやっていた経験がありますが、よくこんな会話をしてました。

 

ちょっと恥ずかしいほどひどいのですが、参考にしてみてください。

 

僕の店長時代の失敗例

  • 今月は売上不調だね
  • どうすればお客さんくるだろうね~
  • とりあえず元気にお店開けよう

 

1年目の店長時代とか本当こんな感じでした(笑)

 

空・雨・傘に当てはめてみましょう。

 

僕の失敗例を空・雨・傘に当てはめる

  • 空(事実):今月は売上不調だね
  • 雨(解釈):???
  • 傘(結論):???

 

はい、解釈も結論も何もない会話ですね…本当ひどい。

でもその当時の上司にまさにこの「空・雨・傘」を教えてもらって改善した例が以下です。

 

改善例

  • 空(事実):先月と比べて売上が悪い原因を調査→商品Aの仕入が足りていないことが判明
  • 雨(解釈):売上を上げるためには商品Aの物量を増やすことが必要
  • 傘(結論):商品Aを仕入れて棚に出す。代わりに売上が好調な商品Bの品出しはお休みする

 

上記のような感じで改善しました。だいぶマシになりました。

 

空・雨・傘という一見すごく簡単なフレームワークにみえますが

事実から解釈、結論をまで導くというロジカルシンキングにおいて超重要な考え方になりますので絶対におさえてくださいね。

 

まとめ:空・雨・傘で頭を動かしてロジカルシンキング脳を鍛えよう

最後に簡単にまとめです。

 

  • 事実→解釈→結論の3ステップでものごとをロジカルに考えるフレームワークです
  • 「傘を持っていく」という結論、解決方法まで導くのが本質です

 

空・雨・傘のフレームワークはロジカルシンキングの超基本的なフレームワークです。

普段の仕事で当てはめてみると意外とできていないことが多いですよ。

 

  • ロジカルシンキングを学びたい新社会人

  • 表面的でなく、深く自分で考える力を身につけたい人

  • 企画や業務改善をしたい人

  • 素早い判断が求められる人

  • 空・雨・傘の考え方がわからない人

 

上記に当てはまる人はぜひ参考にしてみてくださいね。

ぽてと

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