よくある疑問
- 意思決定マトリクスって何?
- 意思決定マトリクスのメリットって何?
- 意思決定マトリクスの使い方を知りたい
上記のような疑問にこたえていきます。
意思決定マトリクスは、定量的・客観的に選択肢を評価していくフレームワーク
「多くの選択肢からどれを選べばいいかわからない」
「多くの人の意見をまとめられない」
上記のような悩みをもっている人は、意思決定マトリクスのフレームワークを使って情報を可視化して優先順位をつけていきましょう。
この記事の信頼性
この記事を書いている僕は、本業は東証プライム上場企業の管理職を務めています。
- 上場企業の管理職
- 200名以上の従業員マネジメント経験
- 現在はIT企画部門
- 10億円以上のプロジェクト担当
- 経営層に向けたプレゼンが日常業務
業務はこんな感じです。
フレームワークを使うことは、通常業務で必須レベルです。
(Twitter:@logithin_labo)
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意思決定マトリクスとは【定量的に選択肢を判断します】
意思決定マトリクスとは、定量的・客観的に選択肢を評価していくフレームワークです。
緊急性(×1.0)、実現性(×1.0)、収益性(×2.0)、将来性(×2.0)
上記のように評価基準と評価の重みを決めます
洗い出した選択肢を上記基準にはめて評価します
文章だけだと少しわかりづらいので、上図の例で考えてみましょう。
- オリジナル商品の開発:12点
- 紹介プログラムの企画:15点
- デジタル化の推進:20点
- パートナー企業の選定:13点
- プロモーション戦略:15点
上記のように、複数の選択肢を定量的、客観的に評価します。
評価して一番点数の高かった選択肢を採用して行動につなげます。
選択肢を定量化すると判断しやすくなる
選択肢が複数ある場合は、何から手をつければ一番効果があるのか優先順位を決める必要があります。
自分以外のメンバーと優先順位を整理する際に「私はAが良いと思う」「私Bが良いと思う」といったように
メンバーの感覚に任せていると意思決定のスピードが遅くなります。
しかし、定量化をすることで上記の課題はクリアされます。
- オリジナル商品の開発:12点
- 紹介プログラムの企画:15点
- デジタル化の推進:20点
- パートナー企業の選定:13点
- プロモーション戦略:15点
上記であればひと目で「デジタル化の推進」の優先順位が高いと判断できます。
意思決定マトリクスは、この定量化の作業を手伝ってくれるフレームワークです。
「定量的=誰でもわかる」です。
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意思決定マトリクスの3つのメリット
意思決定マトリクスのメリットは大きく3つあります。
選択肢+重み付けができる
アンケート形式で意思決定できる
定量+定性で意思決定できる
それぞれ解説していきます。
メリット①:選択肢+重み付けができる
ひとつ目は、選択肢に重みづけができることです。
優先順位を決めていくに当たっては、この重み付けが大きなポイントになります。
- 緊急性(×1.0)
- 実現性(×1.0)
- 収益性(×2.0)
- 将来性(×2.0)
上記の例だと「収益性」と「将来性」に重みをつけているのがわかりますよね。
このように、判断するうえで重視することも、周囲のメンバーとすり合わせできることが大きなメリットです。
メリット②:アンケート形式で意思決定できる
ふたつ目に、意思決定マトリクスはアンケート形式で意思決定できるという点です。
多くの選択肢から1つを選択する際には、権力の強い人の意見が意思決定に大きく作用しがちになります。
- 途中までは、収益性を重視した議論をしていたのに部長が入ってきた瞬間に将来性の議論になった
- デジタル化の推進が大事、という意見が多かったのに社長がきた瞬間にプロモーション戦略の話になった
上記のような経験ありませんか?
会社のようなコミュニティの中ではどうしても上記のように強い力が働きがちになります。
しかし、意思決定マトリクスを使うことで点数化、定量化すればアンケート形式で意思決定ができます。
部長の意見も社長の意見もあくまで1つの意見として捉えて、多くの人の意見をまとめることで意思決定することができます。
メリット③:定量+定性で意思決定できる
最後に、定量+定性で意思決定できる点です。
いま一度、言葉の定義を確認しておきましょう。
- 定量:物事を数値や数量に着目してとらえること
- 定性:物事が数値化できない要素のこと
点数化していくことで定量的に選択肢を整理しながら、重みをつけて定性的な判断基準もカバーしていく。
意思決定マトリクスを使うと上記のような意思決定をうながすことができます。
意思決定マトリクスの使い方【3つの手順】
最後に、意思決定マトリクスの使い方について3つの手順で解説していきます。
手順は大きく以下の3つです。
評価対象を整理する
評価項目と重みを設定する
評価する
それぞれ解説していきます。
手順①:評価対象を整理する
まずは評価する対象を整理していきます。
上図の例で言うと「選択肢1~5」の部分です。
整理を行うには「【緊急度/重要度マトリクスとは】2つの評価項目で優先度を決めます」などを用いて整理するとスムーズです。
手順②:評価項目と重みを設定する
次に、評価項目と重みを設定します。
本記事の例では「緊急性」「実現性」「収益性」「将来性」を例としてあげました。
他にも
- 競争優位性
- 展開のしやすさ
- スピード
上記のように、あなた自身が重視する項目を整理しましょう。
項目が整理できたら、重み付けを行います。
重視する項目に「×2.0」など、点数に反映される設定をします。
手順③:評価する
最後に、選択肢を評価して定量化していきましょう。
最終的に合計点を出して着手する課題の優先順位を決定します。
全て実行することはできるか?
加点?減点?どちらで考えるか
課題が解決された状態を最もイメージできるのはどれか?
合計点を出したら上記のようなことをイメージしつつ、実行にうつす選択肢を決定していきましょう。
まとめ
最後に本記事のまとめです。
意思決定マトリクスは定量的・客観的に選択肢を評価していくフレームワーク
選択肢+重みで評価項目にメリハリをつけられる
定量+定性でアンケート形式で意思決定できる
意思決定マトリクスは、定量的・客観的に選択肢を評価していくフレームワーク
「多くの選択肢からどれを選べばいいかわからない」
「多くの人の意見をまとめられない」
上記のような悩みをもっている人は、意思決定マトリクスのフレームワークを使って情報を可視化して優先順位をつけていきましょう。
ぜひ参考にしてみてくださいね。